教えて春田さん!日本初の博物館は江戸時代からあった

Last Updated on 2024年4月23日 by centre

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日本は世界各国のなかでも、非常に長い歴史をもつ国です。
その起源は約3000年前にあると言われており、神話という独自の歴史を作り上げてきました。
現在も各地でその流れを紹介する資料館などがあり、博物館では遺跡から出土をした遺物をたくさん収蔵もされています。
この施設は日本だけでなく、世界各地にあって一種の観光スポットという機能も果たしているもの。
アメリカならニューヨークにあるメトロポリタン美術館がそれで、世界の誕生を知ることのできる場所です。
また自然史ミュージアムなら、恐竜がいた白亜紀時代から現在までの姿を忠実に表現をして学ぶことも可能。
アフリカなら大陸の誕生を目にすることもできます。
知識を養える場所でもあるため、小学校などでは必ず社会見学の場所にもしているのがポイントです。
ここでは、我が国に視点を移して、はじめて誕生したものと時代について解説をしていきましょう。

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まず2021年現在で、全国に計2500件もの数で存在をしているのが特徴です。
その場所では地域に関連した内容で構成をされており、国立なら計5点・民間で2000件です。
あとは企業や学校の付属資料館という位置づけで、国立運営の件数が非常に少ないことが伺えるでしょう。
なぜこれほど少ないのかというと、国宝級のものしか展示をしていないからです。
たとえば奈良県にあるところなら、飛鳥から奈良時代にかけて作られた工芸品や仏像のみが展示をされており、正倉院という宝物庫にあるものが該当をします。
京都なら平安時代の品で、こちらも国宝ばかりです。
国立というのは国が運営をしていることを証明しており、国の宝を展示しているといっても言い過ぎではありません。
なお、ほかの諸外国で設置をされている博物館でも同様で、エジプトなら誰もが知っているピラミッドから出土をされたミイラなどを目にすることが可能。
国が運営している施設の特徴は、入場料が安くなっている点です。
多くの方々に知識を養ってもらうという指針があるため、なかには無料というところも少なくありません。
ただし、民間はその限りではなく、2000円以上もの料金を請求するところもあるほど。

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奈良県にある博物館

ではここからは、日本初の博物館について詳しく見ていくことにしましょう。
それは先述したところである、奈良県のところです。
1600年にはすでに現在の場所にあったことが古文書で記されており、建物も当時のままの石造りの蔵をもちいています。
ここでは飛鳥から奈良時代の宝物を中心としており、管理をしているのが宮内庁です。
つまり、天皇家ゆかりの品ばかりとなるため、すべて国宝という位置づけです。
ここが生まれた歴史を考察すると、シルクロードが大きく関わっていることがわかりました。
飛鳥時代に聖徳太子は大陸に向けて遣隋使を派遣しており、第一号となったのが小野妹子です。
彼は中国の隋に留学生で向かいましたが、帰国をするまでに30年間も時間を有しました。
理由はシルクロードを通ってウラジオストクまでいっており、大陸の文化を学びました。
当時は異国というと異文化を学ぶだけでなく宗教も伝えるという役割もあったわけです。
それは歴史的に見ても未来へと受け継がないといけないため、持ち帰った品物はすべて宝だと考えてきたわけです。

日本に仏教と文字を伝えた小野妹子

小野妹子の場合、日本に仏教と文字を伝えており、われわれが今現在日本語を話している礎を築いた人物であるといえるわけでした。
博物館ではその流れをしっかりと知ることができ、実際に小野妹子が持ち帰った経典も展示をされているほど。
江戸時代になると、一度この施設は封鎖をされており、すべて徳川幕府の管理下におかれました。
理由は大きく分けて二つに分類をされており、まずひとつは幕府に対する謀反を未然に防ぐという点です。
当時から天皇は京都で存在をしていましたが、日本を統べる権力はありませんでした。
幕府は頂点となっており、もし施設で天皇家の功績を知る資料が目にされたら謀反が起こる可能性があったからです。
もうひとつが異国と貿易をするための献上品にするというものでした。
多くの方がご存じでしょうが、浮世絵やガラス細工などはアメリカからフランスの博物館にも収蔵をされています。
なぜ日本の宝がこのような国にあるのか、それは持ち出されたからです。
江戸時代は鎖国をおこなっていましたが、唯一長崎県の出島ではオランダとポルトガルと国交を持つ事ができました。
このときに大切な天皇家の品が渡されており、代わりに火薬やヒスイといった御禁制の品を手に入れていたわけです。

まとめ

諸外国では日本に返還をする動きを見せていますが、それは国立施設のみです。
民間の博物館ではいまも、自身が収蔵した品だと強調をされており、返す気配はありません。
日本ではじめて生まれたのは、天皇家と大きな関わりがある場所です。
毎年11月に一般公開をされており、自由に見学をしてその姿を目にすることが可能になります。