独自の学習過程で人間性を育む上野学園

Last Updated on 2024年4月23日 by centre

上野学園は、1904年である明治37年に人間の尊厳と自由、人としてのあり方を大切にしていくことを掲げて創立された学校です。
礼儀と節度を身に着け、「他の人には優しく寛容で、自分には厳しく」をモットーとしています。
人としての感性を磨くために取り入れているのが音楽です。
個性を伸ばして、グローバル化で急激な変化を遂げる社会に対応する人材の育成に力を注いでいます。

 

2004年に創立100周年を迎えた上野学園

2004年に創立100周年を迎えた上野学園は中学・高校・大学で構成され、大切にされてきたのは、一貫して音楽教育と人間教育の実践です。
まず、中学校は1947年に学校制度改革により設置され、高等学校は翌1948年に創設されましたが、中高一貫教育を強みとして特色あるプログラムが設けられています。
将来を見据えて普通科希望の学科と音楽科を希望する学科に分けられますが、それぞれの学科の基礎力をきちんと身に着けるコースと、国公立や難関私立大学を目指すコースがあり、希望や学力に合わせて選ぶことができます。
基礎力を着実に身に着けるコースでは、日々の授業を通してきめ細かい学習指導を大切にし、苦手科目を克服するよう努めます。
そのことで勉強の楽しさを感じつつ、基礎学力の向上を目指し、4年制大学への合格につなげています。
また、国公立や難関私立大学を目指すコースでは、それに資する高い学力をつけるだけでなく、論理的な思考やコミュニケーション能力・プレゼンテーションを行う力を育てることで、グローバル社会に真に役立つ力を身に着けることに主眼を置きます。
そのために国語・数学・英語の授業を充実させ、中学3年生の段階で高校の授業内容に進むことで、早い段階から目標の大学への合格を目指します。

 

グローバル社会で活躍する人材を意識した様々な取り組み

それぞれのコースに特色を持たせているのに加え、特にグローバル社会で活躍する人材を意識した様々な取り組みがあります。
その一つが、英語教育です。
英語を授業で使用するだけでなく、英語コンテストへの参加や英検などの受験などを積極的に推進したり、実際に使える英語とするために、英語で様々な活動を行う場を設け、自然と文法や英語の表現が身につくようにアプローチしています。
その一つとして行われているのが、学校からほど近い浅草で、諸外国から来た観光客に向けてインタビューを実施するという取り組みです。
学んだ英語を生かしてコミュニケーションをとるように努力することで、意思疎通ができた喜びを味わい、英語学習への意欲を引く出す狙いがあります。
さらに中学二年生で行われるオールイングリッシュの生活体験では、本場イギリスと近しい環境で英語で学び、使うことで英語を話すことへの積極性を増すことができます。
グローバル社会に資する人材を育成することは、自分の足元を見つめること、日本の文化を意識して学ぶことの取り組みにも表れています。

 

博物館や美術館などを理科や社会の授業に生かしている

上野学園の近くには博物館や美術館、動物園や公園が至近距離にあり、こちらを理科や社会の授業に生かしているのが特徴です。
特に科学博物館や動物園を利用して質問・疑問を抱く力を養い、自らそれらの疑問を解決する学習方法を展開しています。
また、人々に親しまれている身近な公園の歴史や地理的な役割などの学びを深めることで、学校の周りの魅力について考えることで文化を探求する取り組みを行っています。
学力を上げるための取り組みで大切にしているのが、主要5科目の強化です。
私立学校の強みを生かして、公立高校よりも多くの授業時間を確保することで、学力の向上を図ります。
また、少人数制の授業を行うことで、一人一人に目を向けての指導を大切にします。
さらには年に6回の面談を実施することで、生徒個人個人の目標に達する学習を行います。
苦手科目の克服や更なる学力向上に役立っているのが、講習や特別講座の存在です。
夏や冬に補修や講習、特別講座を実施することで通常の授業では理解できなかったことを学びなおしたり、理解することで勉強への意欲を抱かせるのに役立っています。

 

上野学園の特色となっている音楽教育

上野学園の特色となっているのが音楽教育ですが、こちらにも心を育むための要素が盛り込まれています。
まずは、中学校に入ると各生徒が1つの楽器を選んで専門の先生から指導を受けることができます。
さらに、指導を受けた楽器を使って年に2回発表会が行われ、それぞれの楽器をハーモニーとして演奏する機会があります。
音楽教育の利点は、音楽に耳を傾けることで傾聴力が身につき、お互いの音色を合わせる努力を重ねることでお互いへの思いやりを培える点にあります。
これらの音楽教育に加えて、様々な楽器の第一人者を招いての特別講座も開かれるので、新たな興味を引き出すことにもつながります。

 

まとめ

音楽を通して人間性豊かなグローバル人材を育てることを理念にした上野学園は、大学こそ募集停止に踏み切ったものの、自分で学習し考え、主体的に行動し、社会に貢献する力を持つ人材を育てる分野でさらなる発展を遂げていくことが期待されています。

 

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