家賃滞納した場合の対処方法や救済手段

Last Updated on 2024年4月23日 by centre

家賃の支払いができなくなった場合には、そのままそこに住み続ける事は難しいです。
一般的には、家賃滞納をしてすぐ退去しなければならないわけではありませんが、3ヶ月以上滞納すると退去するように命じられることが多くなります。
そのため、退去しなくても良いように確実に家賃を支払うことができると予想可能なときに賃貸物件を借りるべきです。

 

家賃を滞納した場合

家賃を滞納した場合には、たいていは連帯保証人がいるため連帯保証人が賃借人の代わりに家賃を支払うことになります。
そのため、賃貸物件のオーナーとしては滞納したことにより不利益を被る事はそれほどありません。
しかし、やがて連帯保証人は賃借人に対して支払った分の請求をしてくる可能性があります。
もし親子関係の場合ならば免除してくれる可能性も否定できませんが、親子以外の親戚などが連帯保証人になった場合には、代わりに払ってくれた連帯保証人に対してしっかりと返済しなければいけません。
この点がいい加減になると、二度と連帯保証人になってくれないかもしれません。
最近は、賃貸物件を借りる場合でも、連帯保証人を必要としない場合もあります。
そのかわり、家賃保証会社と契約する仕組みを採用している賃貸物件のオーナーは少なくありません。
家賃保証会社とは、連帯保証人の代わりになり、賃借人が家賃を滞納した場合に払ってくれるのが特徴です。
この場合には、代位弁済になるため、後ほど家賃保証会社は賃借人に対して払った分の家賃を請求することができます。

 

ブラックリストに名前が掲載される場合

もし賃借人が支払えない場合には、いつまで支払うかを明確に伝えておきたいところです。
支払わない場合には、賃借人に対して様々なペナルティーが課される可能性があります。
例えば、ブラックリストに名前が掲載される場合などがこれに該当します。
ブラックリストに名前が載ってしまうと、今後お金を借りる時に審査に通らない可能性が高まるでしょう。
例えば、消費者金融からお金を借りようとした場合、消費者金融の方でその人の過去の金銭的なやりとりを調べようとします。
過去の金銭的なやりとりの情報は信用情報会社が所有しており、そこにお金を払って資料を見せてもらえば、その人の過去のお金の履歴が分かります。
特に何も問題がなければ履歴は白紙の状態ですが、過去に債務整理をした場合や家賃滞納した場合には、そこに名前が掲載される可能性があるため要注意です。
名前が掲載されると、まずお金を借りるときの審査に通りません。
これは消費者金融だけでなく、銀行等からお金を借りる場合にも該当します。
これから住宅を購入する場合、住宅ローンを組む人が多いですが、ブラックリストに名前が掲載されていればまず審査に通る事はありません。
そのため、住宅の契約もできなくなってしまう恐れがあります。
そうすると、お金が必要な時にお金を一切借りることができない状態に陥り、非常に不便な生活になるでしょう。

 

家賃滞納であれば5年から7年程度の期間は掲載された状態が続く

では、家賃滞納した場合にブラックリストに掲載されたとしても、いつまで掲載されることになるでしょうか。
この点、一生掲載されたままなのではないかと不安に感じる人もいますが、そのような事はありません。
信用情報会社によってその掲載されている期間が若干異なるとされていますが、家賃滞納であれば5年から7年程度の期間は掲載された状態が続きます。
家賃は、1回だけ滞納したところでブラックリストに名前が掲載されるわけではありません。
これには、基準がありおおむね61日以上滞納し続けた場合にはブラックリストに名前が掲載されることになります。
そのため、2ヶ月以上連続で家賃を滞納しないようにうまく資金繰りを行いましょう。
もし、61日以上家賃の支払いができない状態が続くと想定できる場合には、家賃保証会社に問い合わせていつまでに家賃を支払うかを明確にしておきたいところです。

家賃滞納 強制執行