家賃保証を付けることのメリットとは?

Last Updated on 2024年4月23日 by centre

●毎月安定的に家賃収入が得られるかどうか

賃貸物件の貸主にとって、最も重要となるのが毎月安定的に家賃収入が得られるかどうかという点です。
例え、物件の借主が決まった状態であってもその相手が毎月家賃を納めてくれるのかどうか、確実とは言い切れません。

もちろん、賃貸契約の際に保証人などの保険はかけておくものですが、それで貸主の不安がすべて払しょくされるのかと言われればそうではないということです。

もしも借主がけがをした、病気をした場合、収入が見込めなくなればその分家賃に滞りが出てもおかしな話ではありません。
また、借主にとっても保証人や親族に迷惑をかけるのは避けたいと思うのは当然の事です。

そんな時に活用していきたいのが家賃保証のサービスです。
このサービスは、その名の通り、借主の家賃滞納が発生した時にでもその保証を専門の会社がしてくれるというものです。

貸主にとっては安定的に家賃収入が得られることを確証されているわけですから安心感は高まります。
また、貸主がもしも家賃滞納をしても絶対に収入は減らないことが分かっているので、その分貸主を選定する際の基準を幾分低くしていくことが出来ます。

●借主にとっても家賃保証のサービスはメリットがある

一見すると貸主にしかメリットがないサービスなのでは?と思われる人もいるかもしれませんが、実際のところはそうではありません。
借主にとっても、家賃保証のサービスはあるに越した事はありません。

もしも家賃の滞納が起こった際でも保証人や親族に迷惑をかけることは無くなりますし、家賃保証のサービスに申し込みをすることで借りられる物件の幅がより広がっていきます。

貸主側は安定的に家賃を得ることが出来る相手に物件を貸そうとするもの、そのため収入や職業、その人物の信頼度によっては契約時の審査の段階で落とされてしまう可能性が高くなります。
すべての物件がそうというわけではありませんが、家賃保証のサービスを利用することでその敷居が幾分低くなっていくという事です。

賃貸物件の貸主と借主、両者にとってメリットとなるこのサービスは、時に注意しなければいけない点もあります。
それは管理会社に家賃保証を受けつつ物件の管理をすべて依頼しているケースです。

●オーナーが必ずしも得をするとは言い切れない状況も・・・

貸主、つまりオーナーは賃貸物件に関するすべての管理をその会社に依頼することになりますが、保証がある分毎月安定的に収入を得ることが出来ます。
ただ、管理会社によっては家賃の金額はもちろんの事、敷金や礼金の額まですべてを独自で決めてしまうところもあり、オーナーが必ずしも得をするとは言い切れない状況に陥ることもあります。

基本的に、管理会社を間に挟んでいると敷金や礼金、更新料をオーナーが受け取ることはありません。
受け取ることが出来るのは毎月の家賃のみ、これも管理を依頼している分の料金が引かれて全額受け取れるというわけではない、そう考えるとサービスを利用したからといって簡単に儲けることが出来るとは言い切れない状況になります。

また、管理会社からは壁紙や床材の交換など修繕費が請求されることもありますし、定期的に改装費が発生することも十分に考えられます。
これらの費用はオーナー側が負担しなければいけないので、サービスを利用する場合にはそれらの費用についてもしっかり把握していく必要があります。

とは言え、管理会社にすべてを依頼するのではなく、あくまで家賃の保証を専門とする会社を利用するというのであれば話は別です。
こうした会社であれば大手の不動産業者に比べてオーナー側の自由が利きますし、その分利益分をうまく収入につなげていくことも可能です。

●まとめ

勿論、サービスを利用する際の手数料は必要になりますし賃貸物件の管理はオーナー自らが行う必要があります。
とはいえ、家賃の設定や敷金礼金の設定なども自分で行うことが出来るという点を考慮すれば、決して損な話ではありません。
大手の管理会社を通すのか、それとも全保連のように柔軟性の高い専門の会社を利用するのか、オーナー側には選択の余地があります。

借主の側に関しては、物件の契約の際の手続きが多ければ多いほど、手間と時間がかかりデメリットとなる点が多くなります。
保障人を付けているのにも関わらず家賃保証やその他の保険に加入しなければいけないというケースも少なくないため、人によってはこうした物件を嫌煙する傾向も強くなっています。

不動産業者によっては利用する保険会社、保証会社を選択できるところもあり、こうした物件に人気が集中してしまうのも致し方ないことです。
オーナーは借主のこういった傾向をうまく取り入れつつ、それぞれの需要に応じた家賃設定、利用会社の選択をしていくことが大切になっていきます。

賃貸物件は借主がいないことには収益にはつなげることが出来ません。
いかに物件の契約を隙間なく埋めることが出来るのか、借主が借りやすい条件で契約をすることができるのか、オーナーの収入をアップさせるためにはこうした細かい工夫の積み重ねが必要になっていきます。